研 究
株式会社超臨界技術研究所
超臨界を活用した食品、化粧品等の研究開発・産学連携など各種プロジェクト事業
超臨界流体は、常圧の状態とは違う性質を有することで、さまざまな用途が期待されています。代表的な用途は物体からの特定物質の抽出と洗浄です。現在、超臨界を使って製品化・商品化されているものがいくつかありますが、これらは1980~1990年代に研究・装置製造がなされたものがほとんどです。超臨界による抽出では、たとえば以下のような活用が行われています。珈琲やカレーなどの匂い成分を抽出して、レトルト食品などへと匂いをつける。バラの精油(アロマオイル)やサージーオイル(種子)など油成分を抽出する。プロポリスやDHAなどの高付加価値有用成分を抽出する。カフェインレスコーヒーのように、カフェインだけを限定的に摘出して除去する。
広島県食品工業技術センターが「調味料の製造方法」として圧力酵素分解法というものを開発しました。その圧力酵素分解法を簡単・安全に使用できるのが同社の開発した「まるごとエキス」です。従来、古くから使われている醗酵による分解、近年使用されている酵素を人工的に添加して分解を促す酵素分解などがあります。圧力酵素分解法とは酵素分解をさらに発展させ、問題点をも解決した従来の酵素分解法の枠に収まらない新しい方法です。
株式会社超臨界技術研究所
〒733-0002
広島市西区楠木町3-13-17
2005年
10,000,000円
取締役会長 野口 賢二郎
代表取締役 野口 琢史
取締役所長 佐伯 憲治
超臨界抽出装置の販売
各種プロジェクト事業への参画
機能性食品の開発製造業
超臨界条件における処理・抽出等の受託試験
株式会社東洋高圧
超臨界を活用した食品、化粧品等の研究開発・産学連携など各種プロジェクト事業
同社は主に、プラントの実験装置の開発と製造を行ってきました。高温高圧や真空分野の実験装置をはじめ、石油化学、新エネルギー、食品化学、原子力工業、メタノール合成、繊維化学、鉄鋼、製紙、各種溶剤、など、 その分野は多岐にわたっていますが、 これらの装置は高い質と精度が要求されます。特に世界に一つだけのものが多く、蓄積したノウハウとその特殊性は当社の高い技術力の基礎となっています。 また、このノウハウの一部を応用して、各種装置の自社開発も行っております。 また、食品分野では、カニの殻むき機や冷凍魚の自動切身装置、短時間でスパゲッティをゆであげる装置等を開発し その能力の正確さや早さで好評を博しました。特に生カニ足皮むき装置では第19回発明大賞特別賞を受賞、 1996年には科学技術庁長官より注目発明賞、2000年には超臨界装置で、ニュービジネス大賞特別賞を受賞いたしました。 さらに、環境問題が深刻化する今、エコロジーやリサイクル分野にも取り組んでいます。桧の廃材から檜オイルを抽出する装置もその一つです。使い道のない廃材をオイルとして製品化でき、ゴミの減量にも役立ちます。同様のニーズは多々あり、ノウハウを活かした開発をさらに、期待されています。
残留農薬検出装置、ダイオキシン分解装置、超臨界クロマト装置、連続式超臨界装置、アルキル化試験装置など、さまざまな装置の製造を行っています。おもに環境に関してと、高性能化に関しての装置が多く、現在でもNEDOなどの事業に絡み、バイオマスの有効利用に関しての研究を進めています。