1.断食が「若返り」と評価される4つのワケ

1-1 見た目に表れる―肌ツヤ・体型リセット
短時間でインスリン値が下がり、脂質代謝が活性化。結果として内臓脂肪の減少やむくみ対策が期待され、全身のシルエットが整います。
1-2 体内が整う―細胞クリーニング(オートファジー)
食事を控えた空腹時間が7〜10時間を超えると、不要なたんぱく質を分解・再利用する「オートファジー」がスイッチオン。細胞レベルの“掃除”が進み、ミトコンドリアの働きが若い状態に近づくと示されています。*1
1-3 メンタルも冴える―ホルモン・自律神経バランス
断食中はケトン体が上昇し、脳へのエネルギー供給源がブドウ糖から切り替わるため、集中力やクリアな思考を感じるケースが多数報告されています。
1-4 サーチュイン遺伝子が目覚め、細胞修復を後押し
- 断食でNAD+の濃度が上昇し、長寿因子と呼ばれるサーチュイン(SIRT1/3など)が活性化することがヒト・動物双方で確認。
- 5日間の定期的断食で SIRT1・SIRT3遺伝子発現が有意に増加(ドイツ研究、n=26)*2
- 断続的な日中断食(ラマダン様式)でも SIRT1・SIRT3が上昇(エジプトRCT、n=54)*3
- サーチュインはDNA修復・炎症抑制・代謝最適化 を担い、総合的な“細胞の若返り”に関与。*4
- NMNはNAD+の直接前駆体。摂取により断食と同じくNAD+プールを拡大しサーチュイン活性を後押しするため、両者を組み合わせることで相乗的に細胞修復が促進されると考えられます。
ポイント
サーチュイン活性化は「見た目」だけでなく 筋肉・血管・免疫 にも好影響が報告されており、断食+NMNが“動ける若さ”を支える科学的根拠になります。
2. 新研究で判明!断食×NMNの相乗効果

2-1 どんな試験?
2025年4月のNutrients掲載のマウス研究では、
- 通常食
- TRF(時間制限断食)のみ
- TRF+NMN(3用量)
の5群を8週間比較。
2-2 主な結果
- TRF単独でも筋肉NAD+量が増え、脂肪量が減少
- TRF+NMNでは、
- 持久走時間・走行距離がさらに上昇
- 筋線維径(筋肉の太さ)が増加
- ミトコンドリア活性・腸内細菌叢の多様性が改善
これらのことから、研究チームは「NMNがNAD+を補充し、断食で活性化した代謝経路をバックアップすることで、エネルギー産生と筋機能が相乗的に高まった」と結論づけています。*5
3. 今日からできる実践プラン

ポイント
- NMNは空腹時摂取がヒト小規模試験でNAD+上昇度が最も高い傾向。
- 食事は「高たんぱく・良質脂質・低GI」を意識し、過度なカロリー制限は行わない。
- 運動は“息が上がる手前”を目安に。断食に慣れる2週間はストレッチ中心にしても可。
4. よくある質問(FAQ)
Q. 断食中にブラックコーヒーは飲めますか?
A. 無糖・無乳のコーヒーやお茶はほぼカロリーゼロ。水分・ポリフェノール摂取源として推奨されています。
Q. NMNは朝と夜どちらが良い?
A. NAD+の1日の上昇推移に合わせると良いという考え方から、朝の起床後に摂取するのがおすすめです。
Q. 肌荒れが出た場合は?
A. 断食開始初期は脱水気味になりやすいので、水・電解質を十分に。また脂質(オメガ3系)不足も見直してください。改善しない場合は医師に相談を。
まとめ:断食×NMNで“動ける若さ”を育てよう

時間制限断食は 体脂肪・代謝・オートファジー を整えることで、健康的な若々しさを引き出す方法です。さらに NMNを補うことで筋力や持久力が一段と高まる可能性 が最新研究で示唆されました。
まずは 週2回の16:8断食+朝のNMN摂取からスタートし、身体の変化を1ヶ月観察してみてください。無理なく続けることで、鏡に映る印象と日々の活力が少しずつ変わっていくはずです。
次のステップ
- 断食の基本をさらに知りたい方は、当ジャーナルの「【若返り効果】16時間断食に秘められたダイエット以上の効果とは?」へ
- NMNの選び方・品質基準は「NMNは効果なし?本物のNMNサプリを見分ける3つのポイント」記事もご活用ください。
健康的でアクティブな毎日をサポートする情報を、今後も阿部養庵堂薬品ジャーナルでお届けします。
参考
*2:mdpi.com
*4:pmc.ncbi.nlm.nih.govsciencedirect.com
*5:nmn.com