1.NMNの安全性をチェックする
NMNはもともと人のからだの中で作られるものですが、加齢とともに作られる量が減ってしまいます。
そこで、サプリメントで補うことが推奨されているわけですが、健康食品として摂取するからには製品としての安全性が保たれていなければなりません。
例えば、GMP（適正製造規範）規格を満たしている工場で製造された製品は、「GMP認定工場のものだから安全性だ」と言えますが、これだけだとあくまでも製品の製造基準をクリアしていることでしかありません。
他にも製造工場が日本品質保証機構が提供する食品安全管理「ISO」の認証を得ていることなども確認してみてください。
GMPは製品の品質と安全性に特化しているのに対し、ISOは組織全体の管理システムやプロセスの質に関するより広範な基準を提供しています。
サプリメント製造においては、両方の認証を取得した工場で製造されたもののほうが信頼性が高いと言えるでしょう。
大手の通販サイトでは、専門性の低いメーカーでも簡単にサプリメントの販売ができてしまうため、特に安全性については注意が必要です。
また、NMNはα-NMNとβ-NMNの2つが存在し、体内で作られるNMNはβ-NMNですので必ずこちらを選んでください。
2.サプリメントの販売元は信頼できるか
最近ではスマートフォンで簡単にネットショッピングができてしまうため、販売元の情報よりもショッピングサイトの口コミで購入の判断をする人がとても多いです。
第三者による口コミは大切ですが、良い口コミを意図的に増やす業者の存在も明らかになっており、ステルスマーケティング同様に問題となりつつあります。
また、販売元がはっきりしない場合はお客様のサポート窓口が存在せず、企業としての責任を負うことのないようなケースがほとんどです。
販売元の企業情報や規模、沿革、専門性、代表者の経歴などから信頼性のチェックをすることができますが、特に名の知られた大手企業などが販売元となっている場合は、粗悪品の取り扱いが少ないと考えられます。
大手メーカーや専門性の高いメーカー、医療機関が取り扱っている製品を選択肢にすることが大切です。
3.よりNMNの体感を得たいなら含有量も重要
安全性が担保されてて信頼のできるメーカーの製品を基本に、最後はNMNの体感を得るための製品選びをしていきます。
NMNサプリメントの多くが、NMNの含有量をそのまま製品名に入れています。
例えば、NMN18000といったような製品名の場合は、NMNの含有量が18,000mgであることが多いです。
とはいえ、一部の製品で含有量とは別の表記が製品名となっているものもあるため、製品選びの際には必ず原材料やNMN総量の確認をしてください。
NMNは加齢とともに体内での生産量が減ってしまうため、年齢を重ねている人ほど容量の多いものがおすすめです。
老化や若返りの研究で知られるハーバード大学のデビッド・A・シンクレア教授は、54歳（2024年1月時点）ですがNMNを1日1,000mg摂取していると公言しています。
もちろん個人差はありますので、体感が少ない場合は摂取量を増やすなどしながら、自分にあった量を探ってみるのも良いでしょう。
ただし、摂取量の調整はNMNサプリメントに純度の高いNMN原料が使用されている場合に限ります。
高純度の表記がありながらも、実はNMNが全く配合されていなかったという製品もありますので注意してください。
また1日1,000mg以上の大容量摂取について否定的な声がありますが、アメリカではNMNを新薬として安全性や耐用性など評価するフェーズ1からフェーズ2の段階になっており、1,000mgの摂取をベースとして評価を得ています。
NMN純度に関する注意事項
NMNは高純度のものを選ぶべきですが、2つの注意点がありますので必ずご確認ください。
a.製造方法
NMNは主に「化学合成」「酵母法」「酵素法」3つの方法によって製造されます。
化学合成で作られたNMNは、本来からだの中でNMNが作られる過程や成分とは異なる化学反応で作られます。
低コストで作られるためサプリメントの販売価格も安く抑えられる反面、NMNと同時に不純物が生成されることから、たとえNMNの純度が高くても残された成分のリスクが排除できないのが現状です。
一方で酵母法や酵素法はそういったリスクが少ない反面、製造にコストがかかるため製品の価格も高額となる傾向があります。
b.価格
上記のような事情から、高価格帯の製品は安全性の面において選択肢となり得ますが、サプリメントは毎日摂取することで体感が得られやすくなるため、経済的な問題と対峙することとなります。
逆に、安価な製品の場合は製造方法やNMNの含有量などに対する不信が残りやすく、特に1,000円から5,000円台の低価格帯の一部の製品からは、NMN自体が検出されなかったことが朝日新聞の調査によって判明しました。
これにより安物買いの銭失いとなってしまっている消費者がいることが明らかとなってしまいました。
必ずしも高価格のものを選ぶべきということではありませんが、安価なものにはそれなりの理由がある懸念も念頭に入れておくべきでしょう。
まとめ
NMNサプリメントを選ぶポイントは、「安全性」「販売元の透明性」「含有量」の3つです。
含有量については、記事の最後に解説しましたように「含有していない」ものも存在するため、製造方法から安全性や純度などの信頼性を確認しつつ、自分の体感にあわせた量でお試しするのがおすすめです。
これからNMNサプリメントを始めたい方や、NMNに関するご質問等がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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